最終更新日:2026年7月18日
賞与が入ると、「何に使おうか」と考える方が多いと思います。旅行、貯金、繰上返済…。その選択肢の一つに「保険の見直し」を挙げる方もいます。
賞与から引かれる社会保険料・所得税を差し引くと、手取りは思ったより少なくなることを前回の記事で解説しました。せっかくのまとまったお金だからこそ、使い道の優先順位を考えておきたいところです。
この記事では、FP2級の運営者が、賞与を保険の見直しに使うという選択肢について、公的保障とのバランスの取り方を解説します。
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この記事で確認できること
- 賞与の使い道の優先順位の考え方
- 保険の見直しを検討するタイミングの目安
- 公的保障で足りる部分・民間保険で補いたい部分の分け方
- 保険料の見直しで浮くお金の目安(早見表)
- 保険見直しの進め方
賞与の使い道、まず考えたい優先順位
賞与の使い道に「絶対の正解」はありませんが、家計管理の基本的な考え方としては、以下の順番で検討するのが進めやすいとされています。
- 生活防衛資金の確保(生活費の3〜6か月分程度が目安)
- 固定費の見直し(毎月の負担を継続的に減らす)
- 資産形成(貯蓄・投資など将来に向けた準備)
- 今使う楽しみ(旅行・買い物など)
保険の見直しは、この2番目「固定費の見直し」に位置づけられます。保険料は一度見直すと、その効果が毎月・毎年続くという特徴があるため、賞与のようなまとまったタイミングで一度点検しておく価値があります。
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保険の見直しを考えるタイミングの目安
すべての方に保険の見直しが必要というわけではありませんが、以下のような状況にある方は、一度確認しておくと安心です。
- 加入してから一度も内容を見直したことがない
- 結婚・出産・住宅購入などライフステージが変わった
- 自動車保険・火災保険の等級や補償内容を把握していない
- 「なんとなく」で保険に加入し、保障内容を説明できない
📌 あわせて読みたい:自動車保険の見直し方|毎年確認したい補償と保険料のポイント
公的保障で足りる部分・民間保険で補いたい部分
保険を考えるうえで大切なのは、「まず公的保障でどこまでカバーされているかを知り、足りない部分を民間保険で補う」という順番です。
| リスク | 公的保障の例 | 民間保険で補う場面の例 |
|---|---|---|
| 病気・ケガでの入院 | 高額療養費制度・傷病手当金 | 差額ベッド代・収入減の補填など、公的保障で足りない部分 |
| 死亡 | 遺族年金 | 子の教育費など、遺族年金だけでは不足する部分 |
| 火災・自然災害 | 被災者生活再建支援制度など(限定的) | 住宅の再建費用の多くは火災保険でカバー |
| 自動車事故 | 自賠責保険(対人賠償の一部のみ) | 対物賠償・自身のケガなどは任意保険で補う |
公的保障の範囲は制度によって決まっているため、「足りない部分だけ」を民間保険で補うのが、保険料を抑えながら必要な備えをするための基本的な考え方です。
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保険料の見直しで浮くお金の目安【早見表】
保険を見直した場合に、年間でどの程度の差が生まれうるか、一般的なケースの目安をまとめました(2026年度時点・あくまで目安です)。
| 保険の種類 | 見直しで差が出やすいポイント | 年間の差額の目安 |
|---|---|---|
| 自動車保険 | 等級・補償範囲の重複、車両保険の要否 | 数千円〜2万円程度 |
| 火災保険 | 補償範囲・保険期間の設定 | 数千円〜1万円程度 |
| 医療保険・生命保険 | 保障内容の重複、加入時期による古いプラン | 数千円〜数万円程度 |
※契約内容・年齢・保険会社によって差額は大きく異なります。あくまで見直しを検討する目安としてご覧ください。正確な比較は各社の見積もりでご確認ください。
自動車保険は、複数社の見積もりを一括で比較できるサービスを使うと効率的に確認できます。
契約中の内容(等級・補償範囲)を把握したうえで、他社の条件と比較してみることをおすすめします。
火災保険についても、無料の診断サービスで契約内容を確認できます。
保険見直しの進め方
- 今の契約内容(保障範囲・保険料・満期日)を確認する
- 公的保障で足りている部分・足りていない部分を整理する
- 複数社の見積もりを比較する
- 保障内容と保険料のバランスを見て判断する
保険は一度契約すると見直す機会が少なくなりがちですが、賞与のタイミングは「まとまった時間を確保しやすい」という意味でも、見直しのきっかけとして適しています。
注意点
- この記事の内容は2026年度時点の一般的な情報です。制度や保険商品の内容は変わる可能性があります
- 保険の要否は家族構成・資産状況・健康状態によって異なります
- 見直しによって保障が薄くなりすぎないよう、内容はしっかり確認してください
- 最終的な加入・解約の判断は、保険会社や専門家にご確認のうえ行ってください
よくある質問
Q1. 賞与は保険の見直しに使うべきですか?
「使うべき」という決まりはありません。生活防衛資金の確保や固定費の見直しなど、優先順位を踏まえたうえで、ご自身の状況に合わせて検討することをおすすめします。
Q2. 保険の見直しはどのくらいの頻度で行うべきですか?
決まった頻度はありませんが、ライフステージが変わったタイミング(結婚・出産・住宅購入など)や、加入から数年経って内容を確認していない場合は、見直しの目安になります。
Q3. 保険を減らしすぎるとどうなりますか?
公的保障だけでは不足する部分の備えが薄くなり、いざという時に自己負担が増えるおそれがあります。保険料を減らすことだけを目的にせず、公的保障とのバランスで判断することが大切です。
Q4. 一括見積もりサービスを使うと必ず安くなりますか?
必ず安くなるとは限りません。契約内容や条件によっては現在の保険の方が適している場合もあります。比較したうえで、保障内容と保険料の両方を確認して判断することをおすすめします。
Q5. 保険とiDeCo・NISAなら、どちらを優先すべきですか?
目的が異なるため、一概にどちらが優先とは言えません。保険は「万一のリスクへの備え」、iDeCo・NISAは「将来に向けた資産形成」という役割の違いを踏まえて、バランスを考えることをおすすめします。
まとめ
- 賞与の使い道は、生活防衛資金→固定費の見直し→資産形成→今の楽しみ、の順で考えると整理しやすい
- 保険の見直しは「固定費の見直し」に位置づけられる
- 公的保障で足りる部分を確認したうえで、足りない部分を民間保険で補うのが基本の考え方
- 見直す際は、複数社の見積もりを比較したうえで判断するのがおすすめ
保険は「入って終わり」ではなく、ライフステージや家計の状況に応じて見直していくものです。賞与のタイミングを、一度立ち止まって確認するきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
自動車保険・火災保険とも、今の保険料が適正かどうか、まずは無料の見積もり・診断で確認してみるのも一つの方法です。
参考情報・専門機関への確認案内
- 公的保障の詳細:厚生労働省・日本年金機構の公式情報
- 保険商品の内容:各保険会社の公式情報・約款
- 個別の相談:ファイナンシャルプランナー・保険代理店
制度・保険商品の内容は2026年度時点のものです。最終的な判断の際は、保険会社や専門家にご確認ください。
免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品への加入を勧めるものではありません。実際の保障内容・保険料は、契約条件によって異なります。


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